Matrice 4 Enterpriseのご紹介!
ブログ 投稿日:
DJIの新商品、Matrice 4 Enterpriseのご紹介です!
今回新しく発売された機体はMatrice 4E、Matrice 4T(以下M4E、M4T)の2種類、
DJI Matrice 4シリーズです。
Mavic 3 EnterpriseおよびThermal(以下M3E、M3T)の後継機に位置する形であり、
各種機能が向上していますので、M3EとM4Eの比較を中心にご紹介していきます!
まずは機体の外観や組み立ても簡単に見ていきます。
ハードケースのサイズ感はM3Eとあまり変わらない印象です。
収納も基本は変わらず、本体もプロペラを取り付けたまま収納できるようになっています。
左がM4E、右はM3Eの送信機です。
送信機は一新されていますね!
今までMatrice 30シリーズやMatrice 350 RTKなどに付属していた送信機とほぼ同じサイズで、
新しくなったDJI RC Plus 2 Enterprise Enhancedが付属しています。
M3Eの送信機と比較するとかなり大きくなりましたね。
バッテリーと充電器の形状も変わっています。
M3Eと異なり、機体本体に充電器を挿してバッテリーを充電することができなくなっています。
同梱の充電ハブが必須なので失くさないようにケースに入れておきましょう。
機体本体はM3Eよりひと回り大きいぐらいのサイズ感です。
重量も1kgを超えたので比較的重く感じますが、まだ小型機のサイズですね。
アームの開き方やプロペラの取り付け方はM3Eとまったく同じです。
ジンバルガードだけ若干簡素に変更されていますね。
正面からはめ込むだけなので簡単に付け外しができます。
左が低ノイズプロペラ、右が通常のプロペラです。
見た目は通常のプロペラより幅が大きいようです。
低ノイズプロペラは飛行時間が3分ほど短くはなりますが、
屋外で飛ばすと音の小ささを実感できました。
それでは機能面もご紹介していきます!
今回は、
・空撮(点検)機能
・測量機能
の2つのトピックに分けてご紹介しようと思います。
ー空撮(点検)機能ー
・飛行時間
M3Eと比較して43分→49分となりました。
単純に撮影にかけられる時間が増えるのは嬉しい点ですね。
・レーザー距離計
今まではMatrice30シリーズやZenmuseH30についていたレーザー距離計ですが、
小型機としては初導入です。
また、対象物との離隔を計測するだけでなく
2点間の距離や高低差、面積を算出できる機能も追加され、
対象物の大きさや長さの概算に使用できるようになりました。
こちらは今までにはなかった機能です。
・観測記録
写真を撮影する際に、その写真で写る範囲を地図上に表示できるようになりました。
画像の白枠部分が撮影される範囲で、画像右下の「CAM」の映像とリンクしている形です。
カメラの角度を変えると画像2枚目のように白枠の範囲も変わります。
一定範囲を取りたい場合などに、撮り漏らしを防げる機能になっています。
・ズーム
M3Eは広角カメラと望遠カメラの2種のみでしたが、
M4Eではその中間である中望遠カメラが追加されました。
また、デジタルズームも倍の16倍まで上げられるようになり、
光学ズームと合わせて112倍までのズームに対応しました。
より細かいところまで見られるため、点検業務では重宝しそうです。
・ナイトモード
夜間の撮影機能が向上し、ある程度暗い環境でも明るい写真が撮れます。
加えてM4Tには補助ライトも搭載されており、
真っ暗な状況でもある程度明るい写真を撮ることが可能になりました。
・AI検知
被写体の中から、人や車などを識別できます。
撮影した写真内での識別の可能ですが、リアルタイムでの識別もできるようになっていて、
こちらは点検というよりは空撮や救助活動に使用する機能になりますね。
・スマート3Dキャプチャ
後述する送信機内での簡易点群作成と合わせて使用する機能です。
構造物の撮影に際して、まず大まかに撮影を行って点群を作成し、
それに沿った自動飛行ルートを作成可能という機能になります。
元々DJI Terra Electricityにあった機能ですが、
これを送信機内で作成可能になりました。
画像ではちょっとわかりにくくなってしまいましたが、
撮りたい立体物に沿って飛行ルートを自動生成してくれています。
構造物の3Dモデルを作成する際には使いやすい機能かと思います。
ー測量機能ー
・飛行速度向上
・シャッター間隔0.5秒
ここは2つ合わせての紹介です。
M3Eと比較して、最大飛行速度が15m/s→21m/s、
シャッター間隔が最短0.7秒→0.5秒と向上しました。
前者がM4E、後者がM3Eで高度やラップ率等の条件を揃えて作成した計画です。
速度が7.8m/sと、M3Eと比べて約1.5倍になりました。
この大きさのマッピングではかかる時間は21秒差とあまり大きくは見えませんが、
測量を行いたい現場が大きければ大きいほどよりこの差がより効いてきそうですね。
・簡易点群作成
マッピング機能で自動飛行および撮影を行った後、送信機で簡易的に点群を作成し、
その場で確認することができます。
(撮影時は雪がかなり積もってしまっていたので綺麗な点群は出来ませんでしたが…)
このため、撮り漏らしがないか点群で見たいときにも
データをPCに移す→Terraで解析
の流れをせずに確認が可能になりました。
ーまとめー
今回はMatrice4シリーズについてご紹介しました。
新機能も盛りだくさんで、様々な現場・業務に対応可能になっています。
他にも細かいところで性能が上昇しているものもありますので、
ぜひお問い合わせ・ご相談いただければと思います!
より皆様の業務の効率化に貢献できる機体かと思います。
Geometrix Enterpriseではお客様のニーズに合わせた ドローンソリューションをご提案していくことが可能です。
ぜひご相談ください。