-Matrice 300 RTK カメラ- Zenmuse H20のご紹介!
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DJI Zenmuse H20、トリプルセンサーカメラのご紹介です!
DJI Zenmuse H20とは
・20MPズームカメラ
・12MP広角カメラ
・1200mLRF(レーザー距離計)
の3種類のセンサーを装備しています。機能面を少し紹介すると、保護等級IP44、動作温度はマイナス20℃から50℃とタフな造りになっており、先に人間の方が音を上げちゃうくらいです。
ラインナップとしてはH20Tもあり、「T」はサーマル(赤外線)付き仕様になります。地表面の温度変化や電気工作物点検、ソーラーパネル点検等にその性能を発揮してくれるので、用途に合わせてお選びいただけます。
そんなZenmuse H20ですが、実際の使用感についてご紹介していきます!
まずは広角カメラ、ズームカメラの通常撮影がこちら
ブログ掲載の都合で画質は落ちてしまいますが、
広角では紅葉の色彩豊かに表現されており、細かい枝葉もシャープに写すことができています。
また、ズームカメラでは細部までしっかりと確認することができます。
撮影ボタンワンタッチで2つのカメラで同時撮影されるため撮り逃しとは無縁で、これは便利だなと感じました。
さらに撮影データをPC上で拡大表示してみます。
さすがに広角ではぼやけてしまっていますが、ズームで撮影したデータは拡大しても細部まで確認することができました。
後から「ここ気になるんだけど・・・」と思ったときなどズームでの画像はこの20MPの解像度で撮れていますので、細部までしっかり確認することができます。
フライト中の撮影においても、撮影対象から十分な安全離隔距離を取っても目の前で撮ったかのような写真が撮れますのでリスクが軽減され、パイロットの心理的負担も軽くなります。
今回の撮影対象(写真中央の鉄塔)を見ていきますが、
その距離感はモニターだけではわかりづらいかと思います。
そこで「レーザー距離計」が活躍します。
画面左側、赤枠内のアイコンをタッチするとレーザー距離計が有効になり、計測点との距離や座標が表示されます。
中央の「RNG104.5m」が斜距離、その下の「104m」が水平距離となります。
モニター越しとなると難しい撮影対象との距離感、数値で見れることは感覚面でもわかりやすく安全な距離を保ちつつ作業に集中できます。また、定期点検に対しても機体本体のRTK機能を併用することで毎回同じ位置で撮影することが可能になり、その変化・比較・異常の早期発見も容易になります。
ちなみに、この距離感から各種ズームを使うと
グリッド撮影時最大ズームの15倍
最大光学ズーム、23倍
最大デジタルズーム、200倍
細かいところまで見えることが確認できると思います。
続いての機能、「グリッド撮影」です!
広角とズームのタッグで生み出されたこの機能は、現場での作業効率を格段に引き上げてくれます。
点検作業において、近づかないと分からない、近づくと今度は近づきすぎて画面一杯に撮影対象が写りドコを撮っているか見失う・・・時間が迫り思ったような成果につながらないようなことが大幅に削減されます。
画面操作より、グリッド撮影モードへ入ります。
画面中央にグリッド線が出ますので、枠の角の白線をタッチ操作して任意の大きさに設定します。
枠数と撮りたい撮影対象のバランスに合わせて撮影対象との間隔を調整します。
大きさに合わせて分割枚数、撮影時間が合わせて表示され、画面右側の撮影ボタンタッチで自動撮影が開始されます。
タイムスタンプ表示も必要なものがあれば事前に設定しておきます。カスタムテキストから任意の文字を入力可能です。
撮影を開始すると、この動画のような挙動をします。
カメラを各方向に向けて順々に撮影していきます。この時機体を動かさないように注意です。
撮影された画像データは送信機より確認可能です。PCへデータを移せば・・・
分割対象をクリックすると、その部分のズーム画像を確認することができて確認作業もスムーズです。
ーまとめー
今回はZenmuse H20をご紹介させていただきました。
機体と合わせて、パッケージでここまで使い勝手が考えられているのはさすがといった感じです。
業務において目指すところは、やはり安全かつ効率的に行うことが求められると思いますが、
コストメリットを考えてもMatrice 300 RTK、H20(T)の組合わせは選択肢としてお勧めできる組合わせとなっています。
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